第一次産業革命(18世紀-19世紀初頭)は、石炭と蒸気機関によって、主に紡績・織布の機械化が進みました。第二次産業革命(19世紀-20世紀初頭)は、石油と電力によって、鉄鋼・化学・電気工業を中心に爆発的な産業振興が進みました。
石炭、蒸気機関、石油、電力は、それ自体では何も製品を生み出さないですが、製品を製造するエネルギー源として産業の要になりました。第一次世界大戦は石炭と鉄の取り合いから始まり、第二次世界大戦は石油の取り合いで始まったことからもうかがえます。
前回の産業革命の時は、自動織機が手工業のはた織機に代わって、爆発的に生産性を向上させました。人間の手の作業にとって代わる道具機の発明です。
今回の産業革命において、コンピュータやネットワークは蒸気機関の役割だと考えるべきでしょう。すなわち、このエネルギー源を使って、何を出力するかという道具・仕組み作りが重要なのです。私たちは、コンピュータやネットワークがもたらす爆発的な生産性能に合った”高生産モノ作り機”と”人間の手や脳が参加する開発システム”を発明することだと思っています。
ここ数年、モノ作りにおいて、三次元CADなどコンピュータやネットワークを利用すると生産性の向上が計れる、ということが分かってきています。しかし、それだけでは、開発期間の短縮は限られます。装置の生産能力と人間の処理能力とを埋める仕組みも構築する必要があります。
今から、コンピュータネットワークの出力性能に合った道具機や仕組みの発明が起きるでしょう。それが、爆発的な生産性の向上を引き起こします。その時こそ、真の産業革命の瞬間です。その瞬間を見逃さないように、われわれも、もの作りに励んでいくつもりです。
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