3次元CAD 

 

1998年12月ホームページ開設に伴い、まとめたものを掲載しています。

 

  世界で使われている四大CADは、CATIA・I-DEAS・Pro/ENGINEER・UNIGRAPHICSです。 3次元CADの開発は、70年代初頭から始まりました。


・CATIA:仏ダッソー社(戦闘機を作っている軍需産業)
・UNIGRAPHICS:米マクダネル・ダグラス社(航空機軍需産業)

  CATIAとUNIGRAPHICSは、航空機開発用CADとして、 流体解析用のモデリングツールとして、開発されました。
  その後、航空機は、主に大型切削部品であるため、 それらを切削するためにNC機能が開発されたのです。 機体構造設計、モデリング、5軸加工を含む部品加工用NCデータ作成を 目的として開発されたCAD/CAMシステムです。
  航空機の主要部品に、金型は使われていません。 ゆえに、これらのCADに金型の概念はなく、 モデリング機能とNC機能のみがあります。


・I-DEAS:米SDRC社(シンシナティのエンジニアリング解析会社)

  SDRCはエンジニアリング解析会社の老舗です。 I-DEASは、純粋に、解析用のモデリングツールとして開発されました。 90年になって、CAM機能強化のニーズが高まったことで、 米Camand社を買収し、CAM機能の強化を進めています。
しかし、金型の概念はありません。


・Pro/ENGINEER:米PTC社(ボストンのMDA系ソフトウェア会社)

  Pro/ENGINEERは、ソリッドという新しい概念で急速に広まったCADです。 開発が始まったのは、'86年です。 Pro/ENGINEERの長所は、パラメトリック機能といわれ、 一人で完結する部品の設計に向いています。 ゆえに、電気・情報機器産業に受け入れられました。
  米国で爆発的に売れ出した92年には、 アメリカに家電産業の存在はありませんでした。
  情報機器メーカーは、設計を国内で行い、 金型製造と生産を日本かアジアで行いました。 設計は、ソリッドで行い、図面で海外に発注されます。 そのため、ソリッドデータから図面を自動作成する機能がいち早く充実したのです。 しかし、金型の概念は進みませんでした。
  そこで、日本の情報機器メーカからの強い要望で、 Pro/MOLDESIGNを作製しました。 これは、初めて金型設計を3次元化した画期的なシステムとして扱われました。 しかし、CAM機能において、完全に金型産業のニーズを満たす性能ではありませんでした。 そのため、Pro/MOLDESIGNで金型設計を行った後、 IGESなどを介して他のCAMでNCデータを作っているのが実状のようです。 3次元で一貫した金型の概念を満たすことはまだできていません。



  最近、各3次元CAD/CAMシステムは、 徐々に金型の概念構築に向けて動きはじめています。
  UNIGRAPHICSは、日本国内のディーラーの一つである富士通により、 金型設計用モジュール”MOLDWARE”を開発しています。 また、日本のUNISYSでも、CADCEUSに金型機能”MOLD-DESIGN”をリリースしています。

  現在、日本での金型産業で使われているCAMシステムには、 CATIA、UNIGRAPHICS、GRADE、CADCEUS、CAMTOOLがあります。
  製品設計のデータから、NCデータまで直結できるシステムは、 CATIA、UNIGRAPHICSです。 その他のシステムは、CAM機能だけで金型設計機能はありません。 最近はCAMのシステムも、金型機能を意識して、型割の省力化をねらう製品や、 加工工程の自動化を目指す製品がリリースされ始めています。
  ただ現状では、金型形状を他のシステムで作成して、 データ変換を行う必要があります。
  以上のように、現存するシステムを組み合わせれば、 何とか、金型までできます。 その間に必要な知識と労力は、「図面を書いた方が早い」というのが本当のところでしょう。

 
   
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