3次元CADの歴史 

 

1998年12月ホームページ開設に伴い、まとめたものを掲載しています。

 

・3次元サーフェスCAD

  1980年にCATIAが発売されました。日立造船のGRADEなどにより、サーフェスから3次元NCデータが作成できるようになりました。

  自動車のプレス部品を中心に利用され始めました。
80年代の10年間で、世界に冠たるプレス金型メーカーが誕生しました。
3次元サーフェスCADの技術は、この間に確立されました。

・3次元ソリッドCAD

  今の自動車や情報機器産業が進めようとしている3次元化とは、3次元ソリッドCADのことです。 Pro/ENGINEERは、1988年から発売された本格的な3次元ソリッドCADです。 日本の代表的な電気産業がPro/ENGINEERで3次元ソリッド設計に取り組み始めたのは、92年ごろです。 3次元設計は、光造形などとつながり使われるようになりました。

  こうして、電気産業の3次元設計は進むように思われました。 しかし、95年には、多くの企業が3次元化に挫折しました。 理由は、3次元データから、直接、金型へつながらなかったからです。 3次元設計ができて、光造形で試作までは早くできるが、金型につながらないのです。 その為に、最終的には、2次元で製品図を書かなくてはいけません。 今まで通り、図面を描いて、試作し、金型を作ったほうが早いということになります。 こうした理由で、今でもほとんどの電気・情報機器産業が2次元設計で行われていることは周知の事実です。

  しかし一方で、ソリッド設計と言う概念が広まってきました。 航空機用のCADであるCATIAやUNIGRAPHICSなどのサーフェス系CADもこの期間にソリッド化をしました。

  たくさん3次元CADがありますが、アメリカで作っている3次元CADは、金型には使えません。

  その最大の理由は、航空機用のCADには、金型の概念がないことがあげられます。
もう一つの理由は、これらの3次元CADでNCデータを作成するのに、熟練した技術者でも長時間かかることです。
航空機部品加工用のNCデータは、注意深く長時間かけて作成しても、一度完全なデータができてしまえば、毎日そのデータで同じ物を何年間も削れます。 しかし金型は、毎回違う形状を削らなければいけないのです。 それも、最近では「開発期間1/2」と言われているくらいだから、短時間でNCデータを作成し、高速で加工する必要があります。

現存のハイエンドCADは、

・日本の全ての製品で、複雑な3次元設計ができる
・複雑な面のNCデータが作成できるが、時間がかかる
・金型の概念がない

ので、金型設計ができないのが実情のようです。

 
   
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